目次
ラングドックとはどんなワイン産地か
ラングドック は、
フランス南部・地中海沿岸に広がる、
フランス最大のワイン生産地域です。
特徴を一言で言うなら、
「ひとつの産地ではなく、無数の産地の集合体」
- 生産量:フランス最大
- 価格帯:デイリーから高品質まで幅広い
- スタイル:赤・白・ロゼ・オレンジ・自然派まで何でもあり
多様性こそがラングドックの本質です。
地理的な広がりと特徴


ラングドックは、西はスペイン国境近くから、
東はローヌ川手前まで続く非常に広い地域。
主な地理要素
- 地中海の強い日差し
- 内陸部は標高が高く冷涼
- 石灰岩、片岩、粘土、砂利など土壌が極端に多様
このため、
同じラングドックでも味わいが全く違う
という現象が起きます。
ラングドックのアペラシオン構造
ラングドックは、
**ピラミッド型ではなく「横に広がる構造」**をしています。
① AOP Languedoc(広域)
- 地域全体をカバーする基本アペラシオン
- 赤・白・ロゼすべて
- 品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなど
👉
「ラングドックらしさ」を知る入口。
② 村名・地域名AOP(個性派ゾーン)



代表的な産地👇
- ミネルヴォワ(Minervois)
→ バランス型、コスパ優秀 - フォジェール(Faugères)
→ 片岩土壌、ミネラル感 - ピク・サン・ルー(Pic Saint-Loup)
→ 冷涼、エレガント、近年最注目
**ラングドックの“中核”**とも言えるゾーン。
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③ テロワール特化型AOP(上級者向け)



- テラス・デュ・ラルザック(Terrasses du Larzac)
→ 昼夜寒暖差が大きく、洗練された赤 - ラ・クラープ(La Clape)
→ 地中海直結、塩味と力強さ - リムー(Limoux)
→ 冷涼、白とスパークリング
👉
「南仏=重い」というイメージを壊す産地。
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④ IGP Pays d’Oc(実用ゾーン)
- 単一品種表記が可能
- カベルネ、シャルドネなどもOK
- 生産量・販売量ともに最大
フランスで一番飲まれているワインの多くがここです。
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ラングドックのワインスタイル
赤
- グルナッシュ主体:果実味・温かみ
- シラー主体:スパイス・構造
- ムールヴェードル:骨格・熟成
白
- グルナッシュ・ブラン
- マカブー
- 近年はシャルドネも高評価
冷涼区画の白は要注目。
ロゼ
- 日常向き
- 食事対応力が高い
- プロヴァンスより骨格あり
なぜラングドックは「自由」なのか
歴史的に
- ワイン供給地だった
- 格付けの縛りが弱い
- 新規参入が多い
その結果、
失敗できる
実験できる
価値を作れる
という、
フランスで最も現代的な産地になりました。
迷わないための選び方
- まずは AOP Languedoc
- 次に Pic Saint-Loup / Minervois
- デイリーなら IGP Pays d’Oc
「安い=悪い」ではないのが、
ラングドック最大の魅力です。
まとめ|ラングドックは“理解するほど面白い”
ラングドックは、
一言で説明できる産地ではありません。
- 広い
- 多い
- 自由
だからこそ、
自分の好みを見つけやすい。
南仏ワインの入口としても、
最終到達点としても、
ラングドックは外せない存在です

