IGP Pays d’Ocとは?フランスで一番飲まれている南仏ワインの正体

ワイン全般

目次

IGP Pays d’Ocとは何か

IGP Pays d’Oc は、
南仏ラングドック=ルーション地方のほぼ全域をカバーする
フランス最大規模のIGP(地理的表示)ワインです。

ひとことで言うと、

フランスで最も自由で、
フランスで最も飲まれているワイン

AOP(旧AOC)とはまったく違う役割を持つ、
実用性のかたまりのようなカテゴリーです。


地図で見るIGP Pays d’Ocの広さ

https://www.winepaths.com/var/site/storage/images/0/6/9/9/3219960-1-eng-GB/Languedoc-Rousillon-map-by-bentoit-france.jpg
  • 地中海沿岸から内陸高地まで
  • ラングドックの主要産地をすべて包含
  • フランスのワインIGPで最大面積


「ラングドック全体が原料供給地」
というスケール感がポイントです。


なぜIGP Pays d’Ocはこれほど重要なのか

理由① フランスで一番“売れている”ワインの土台

販売数量ベースで見ると、
フランスで飲まれているワインの多くは、

  • AOPではなく
  • IGP
  • その中心が Pays d’Oc


スーパーに並ぶ日常ワインの中身は、南仏が多い


理由② 単一品種表示ができる

IGP Pays d’Oc最大の特徴は、
品種名を前面に出せること

  • シャルドネ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • メルロー
  • シラー

これは、
AOPでは原則不可。


世界市場向けに非常に分かりやすいため、
輸出にも強い。


理由③ 実験と挑戦の場になっている

IGP Pays d’Ocは、
生産者にとって

  • 新品種の試験
  • 醸造方法の実験
  • ナチュラルワインの挑戦

ができる場所。

多くのAOPトップ生産者が、
まずIGPで試し、うまくいけばAOPに反映
という使い方をしています。


IGP Pays d’Ocのワインスタイル

  • 果実味重視
  • タンニン穏やか
  • 即飲み向き


毎日の食事に最適。


  • シャルドネが主役
  • クリーンで分かりやすい
  • 価格以上の完成度


**「フランスのシャルドネ入門」**として優秀。


ロゼ

  • 軽快
  • フレッシュ
  • 大量消費向き


プロヴァンス・ロゼより
日常寄り


AOPラングドックとの違い

IGP Pays d’OcAOP
自由度非常に高い低い
品種表示可能原則不可
価格低〜中中〜高
生産量最大限定的
役割日常・実験伝統・個性


上下関係ではなく役割分担


IGP=低品質、は完全な誤解

重要なので、はっきり言います。

❌ IGPは格下
❌ AOPより劣る
❌ 安い=悪い


全部違います。

IGP Pays d’Ocは、

  • 技術力
  • 規模
  • 気候条件

がそろっているからこそ、
安くて安定した品質を実現できるのです。


家で飲むなら、どう選ぶ?

https://inpursuitoffood.com/pays-doc-igp-wine-tasting-dinner/pays-doc-dinner-at-gauthier-soho-6/
https://static.independent.co.uk/s3fs-public/thumbnails/image/2020/01/16/11/wine-18-jan-2020.jpg
  • 迷ったら品種名で選ぶ
  • 価格は1,000〜1,800円が狙い目
  • 生産者名が明記されているものを選ぶ

👉
考えなくていいワインとして最高。


まとめ|IGP Pays d’Ocはフランスワインの“基礎体力”

IGP Pays d’Ocは、
ワイン通が語りたがるカテゴリーではありません。

でも、

  • フランス人が飲み
  • 世界が買い
  • 南仏が支えている

最重要ワインゾーンです。

派手さはない。
でも、なくなったらフランスワインは回らない。

それが、
IGP Pays d’Ocです!

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