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バンドール(Bandol)とはどんな産地か
バンドール は、
南仏プロヴァンス地方の地中海沿岸に位置するワイン産地です。
プロヴァンスと聞くと、
- 軽快
- 明るい
- ロゼ中心
というイメージを持たれがちですが、
バンドールはその中でも明らかに異質な存在。
理由はシンプルで、
ワインを「軽く造らない」産地だからです。
地理とテロワールの特徴



- 強い地中海の日差し
- 海からの湿った風
- 石灰岩と粘土が混じる土壌
- 斜面と段々畑中心の畑構成
一見すると恵まれた環境ですが、
実際は収量を抑え、完熟を待つ
忍耐のいるテロワールです。
この環境が、
ロゼにも赤にも
「骨格」を与えています。
まずはバンドール・ロゼから
バンドールが世界的に知られるきっかけになったのは、
間違いなくロゼワインです。
なぜバンドールはロゼで有名なのか



理由は3つあります。
① 歴史的にロゼが先に売れた
ロゼは
- 早く出荷でき
- 夏の需要が高く
- 地中海料理と相性が良い
ため、
バンドールの経済を長く支えてきました。
② 他のプロヴァンス・ロゼとは別物
バンドール・ロゼは
淡く軽いロゼではありません。
ムールヴェードル主体のため、
- 色調はやや濃く
- 酸とタンニンがあり
- 食事と合わせて完成する
👉
「赤ワイン的ロゼ」
と表現されることが多いスタイルです。
③ レストラン評価が高い
食事との相性が非常に良く、
南仏だけでなく
フランス全土のレストランで重宝されています。
バンドール・ロゼは「主役になるロゼ」
- 魚介のグリル
- 地中海野菜
- 白身肉
- ハーブ料理
食卓の中心に置けるロゼ。
それがバンドールです。
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バンドールの赤を知る


ロゼで知られる一方、
生産者が本気で向き合ってきたのは赤ワインです。
バンドール赤の核:ムールヴェードル
AOPバンドールでは、
赤ワインに
ムールヴェードル50%以上
(実際は70〜95%が一般的)
が義務付けられています。
味わいの特徴
- 黒系果実
- スパイス
- 獣香、レザー
- 非常に強い骨格
若いうちは硬く、
10年以上の熟成を前提に造られることも珍しくありません。
なぜバンドール赤は評価が高いのか
- 南仏では珍しい長熟型
- 流行に左右されない
- 生産者が妥協しない
つまり、
売りやすさより正しさを選ぶ赤。
その姿勢が、
評論家や造り手から
深く尊敬されています。
ロゼと赤、どちらがバンドールの本質か
答えは明確です。
- ロゼ:バンドールの生活と市場
- 赤:バンドールの哲学と覚悟
ロゼだけでも理解できない。
赤だけでも片手落ち。
この両輪があってこそ、
バンドールは成立しています。
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まとめ|ロゼから入り、赤で理解する産地
バンドールは、
- ロゼで世界に知られ
- 赤で本質が語られる
南仏でも極めて珍しい産地です。
まずはロゼで
「他のプロヴァンスと違う」と気づき、
次に赤で
「南仏の底力」を知る。
両方とも楽しめるのでご興味があれば試してみてください!
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